農薬・バイオラショナル・
GLPアーカイブ

残留農薬基準値設定(MRL設定)

MRL

今日、農畜産物・食品のマーケットは自国内にとどまらず世界中に広がっています。一般に食品メーカーは、生産国で使用が認められた農薬が適正に使用された原材料を食品製造に用いていますが、その農薬は必ずしも他国において使用が認められているわけではありません。もしこのような食品が輸出される場合、輸出相手国において使用された農薬の残留基準値が設定されている必要があります。

残留基準値(MRL)とは

残留基準値とは「登録された使用基準(Good Agricultural Practice)に従って使用された際に、農畜産物中に残留する農薬の最大上限値を定めるもの」で、食品に残留する農薬はヒトの健康に影響のない量であることが求められています。
EUにおける残留農薬基準値設定は規則(EC) No 396/2005によって行われます。多くの国では様々な農薬の残留農薬基準値としてコーデックスMRLを参照しています。コーデックス委員会(The Codex Alimentarius Commission (CAC))は、国際連合食糧農業機関(Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO))と世界保健機関(World Health Organization (WHO))が1963年に設立した、食品の国際基準(コーデックス基準)を作る政府間組織です。
したがって、貿易上の障壁を減らし、農産物や食料品の国際的な輸出入を可能にするためには、国際的な信頼性を持つMRL(コーデックスMRL)を設定することが必要です。コーデックスMRL を設定することで、衛生植物検疫措置の適用に関する協定(Sanitary and Phytosanitary :SPS協定)の加盟国に対して農産物や食品を輸出することが可能となります。

MRL設定

SCCは数十年に渡り農薬の残留基準値設定申請 (MRL申請) を成功に導いてきました。携わってきたMRL申請は多岐にわたり、EU内における申請、輸入食品のための各国の基準値設定申請 (インポートトレランス)、コーデックスMRL設定といった国際的な残留基準値設定も含まれます。

農薬・バイオラショナル – 日本

MRL

日本における農薬評価制度

日本において農薬は農薬取締法に基づき審査が行われ、使用基準に従って使用すれば安全であると判断できる農薬のみ登録されることとなっています。農薬取締法により登録されていない農薬は使用できません。また、登録の際には「使用できる作物」や「使用できる時期」、「使用してよい量」などの「使用基準」を決めており、農薬が登録されていても使用基準以外の方法で使用してはいけません。

農薬の再評価制度

科学の進歩にともない、審査に必要なデータ、評価法の変化さらには時代に応じた農業施策・防除方法に対応した使用方法へ適応した農薬審査制度が求められています。
日本では製剤ごとの再登録制度はあるものの、欧米で実施されている有効成分ごとの定期的な再評価制度が無く、新たな評価基準やガイドラインに適用した審査を実施するための負担が大きくなっていました。
こういった現状を踏まえ、2018年12月1日に改正農薬取締法が施行され、全ての農薬について、定期的に、最新の科学的知見に基づき安全性等の再評価を行う仕組みを導入されました。
具体的には、1) 改正法の施行後に登録された農薬については、今後、概ね15年ごとに再評価を実施する、2) 改正法の施行時での既登録農薬については、2021年度から、優先度に応じて順次、再評価を実施する、こととなっています。

SCCのサービス

SCCはヨーロッパの農薬規制が始まった1989年以来、EUにおいて長年に渡りその深い専門知識から優れた評価を得ています。これまでEUにおける農薬および生物農薬の登録サービスで蓄積された知識・経験をもとに、日本においても高水準の規制および科学的ガイダンスを提供することでお客様の申請登録をサポートしています。
また、再評価制度で新たに要求される公表文献の調査においても、SCCがヨーロッパで積み重ねてきた知見及びドイツ本社が抱えるリソースを生かし、最大限サポートいたします

GLP/アーカイブ

私たちは、2004年にドイツで最初のGLP契約保管施設としてドイツ当局から認定されました。 それ以来。 当社は、当局による定期的な間隔で行われる公式の再検査に合格しています。
当社のもつGood Laboratory Practice(GLP)に準拠した規制・科学データの保管における約30年の経験に基づき、科学的アーカイブとデータストレージの両方で、当社はお客様にすべての規制上のニーズを満たす持続可能な全体的なコンセプトを提供します。

私たちのクライアントは、多様なアーカイブ資料のための適切で効率的で完全に安全なストレージを提供するヨーロッパおよび各国のためのアーカイブの恩恵を受けています。
当社は、高い安全性をもつデータ保持要件により規制遵守を保証すると同時に、必要な際に高い信頼性をもってデータにアクセスできる環境を提供します。
当社の提供するアーカイブソリューションを使用することは、データを保護、保存、管理するための最良かつ最も簡単な方法であり、専門的なストレージとデータ管理における経験と専門知識を活用できます。

私たちが提供するもの